山 行 報 告
2018/1 / 6〜8     八ケ岳:稲子岳南壁    メンバ:山本、大高ぁ、三崎、記録:三崎

 稲子岳南壁 左カンテ取付き  左カンテ取付き
の目印  
左カンテ取付き
から下  
1ピッチ目途中
から天狗岳 
1ピッチ目をリード
するO氏  
2ピッチ目終了点
から下  
3ピッチ目終了点
から上   
4ピッチ目をリード
するM氏   
終了点 
終了点にて  終了点から
天狗岳  
終了点から下  終了点から上  終了点から中山峠
方面に下る道 
 中山峠方面に
下る道 との合流点
       

【コースタイム】

 記録参照

【記 録】

 (1月6日[土]) 稲子岳南壁偵察

 横浜を5:00に出発。途中すき屋で朝飯を食べ、相模湖ICから中央高速で須玉IC下車。稲子湯上の駐車場着9:30

 よく踏まれた圧雪登山道を登り、シラビソ小屋着11:20。テント設営して南壁偵察に12:20出発。

 中山峠に向う登山道を20分程度登った高度2160m付近で南壁に向うと思われるトレースを辿る。南壁を見上げる斜面からガラ場を登るが、目指す左カンテより右側によりすぎた。
 左のカンテを見ると赤布と潅木に黄黒テープがあり、回り込むと、1ピン目の赤いハーケンを見つけ、左カンテ取り付きを確認し、ベースに戻る。15:00着。
 小屋で600/缶のエールビールを買って、宴会開始、20:00就寝。

 (1月7日[日]) 稲子岳南壁左カンテ登攀

 夜半から風が強くなり、雪が降り出したが7:00の時点で快晴無風。朝飯食べて8:10出発。中山峠への登山道から昨日目印をつけておいたトレースを使い、左カンテ取り付き9:40着。先行2パーティが1ピッチ目にいた。

 1ピッチ目 35m  V+  ※グレードは体感    

 クラック沿いに登る。最初の数手がフラットソールだと無問題だけどアイゼンでは少し難しく感じた。トポでは35mだが、先行があったので、途中の確保点で一旦切り、2ピッチとした。 

   2ピッチ目 30m U

 凹角沿いに直上。浮石が多い。 

 3ピッチ目 30m  V+

 凹角からチムニーを2mほど登り、左側の少しかぶり気味の所をガバで越える。

  4ピッチ目 25m T

 簡単な岩稜を登り、岩角でビレー。 

 5ピッチ目 20m V+

 カンテライン左側のチムニー状の凹角を左上し、大きなレッジに立ち、かぶり気味の壁を越える。左側がスッパリ切れ落ちて、高度感抜群。ここが一番難しく感じた。

  6ピッチ目 10m V

 終了点間近でわざわざ感がしたが眼前の5mほどの岩峰を越えて、13:40終了。 

 終了点からは中山峠に向う尾根上の緑の立入禁止ロープ沿い、赤テープ沿いのトレースを下降。登り返し一切無しで中山峠から下ってくる登山道に合流しベースに15:00着。第2回目の宴会をし20:00就寝。空は晴れており、オリオン座がきれいに見えた。

 (1月8日[月]) 下山

 午後から荒れるとの予報で天狗岳ピストンは中止し、8:00に小雪舞う中、下山し稲子湯駐車場着9:10

 途中、たかねの湯(810円)で汗流し、須玉のバーミアンで昼食べ、渋滞無しの中央高速経由で横浜着16:00 


 稲子岳はメインコースから外れた静かな所でした。南壁はボロいと聞いてましたが、岩そのものは安山岩で固く、アプローチも短く、中央フェースなんかは傾斜もスケールもあり、もっと登られても良い気がしました。